【稗史(はいし)倭人伝】

稗史とは通俗的かつ非正統的な歴史書等をいいます。 現在進行形の歴史を低い視点から見つめます。

岡田幹事長は政倫審で「小沢招致」を決められない

菅直人の異常さは年が明けてからもますます亢進しているが、岡田克也幹事長も異常さでは負けていない。
内閣総理大臣と与党幹事長という現在の日本の政治を動かしているNo.1とNo.2のこの異常さを見ていると背中が薄ら寒くなる。

来週中に政倫審申し出を…岡田氏、小沢氏に要請 (YOMIURI ONLINE 2011.1.8)
民主党の小沢一郎元代表の衆院政治倫理審査会(政倫審)招致問題で、同党の岡田幹事長が小沢氏側に対し、「来週中に政倫審への出席を申し出てほしい」と要請していたことが8日、明らかになった。

 14日までの申し出を促したもので、岡田氏は申し出がなければ、議決を行って出席を求める方針も伝えた。

 岡田氏は7日、党職員を通じてこうした考えを小沢氏側に伝えた。


確かに岡田の姿勢は一貫している。
「何が何でも政倫審!」
おかげで小沢の政倫審出席に岡田自身の政治生命と菅内閣の生き残りがかかってしまった。
愚か者の思いこみというものは恐ろしい。

岡田幹事長、小沢氏と国会招致めぐり会談へ (YOMIURI ONLINE 2010年10月23日)
民主党の岡田幹事長は23日、野党が要求している小沢一郎元代表の国会招致について、「補正の審議に影響が及ぶのであれば、(審議入りする)それまでに一定の方向性を見いださなければならない」と述べ、11月初旬予定の2010年度補正予算案の審議入り前にも小沢氏と会談し、国会での説明などを求める考えを示した。

何と去年の臨時国会前からである。
小沢一郎を売ることが、無能な岡田執行部の国会対策であった。
それがまだ続いている。
そしてマスコミの応援が馬鹿を煽る。

今回はまた一段と悪質である。

「14日までの申し出を促したもので、岡田氏は申し出がなければ、議決を行って出席を求める方針も伝えた」

14日までとは何を意味しているのか。

13日に民主党大会がある。
その前日の12日には両院議員総会がセットされた。
所属議員のガス抜きが狙いらしい。
岡田には精一杯の小細工であろう。

しかし、党大会の翌日に期限を切った意図がよく分からない。
もしかすると、検察審査会の強制起訴までの日数でも計算しているのか?

小沢一郎にしてみれば、何も政倫審などという場所に進んで出て行く理由などない。
違法行為をしていない自分が自ら弁明する必要もない。
自分を罪に陥れようと待ちかまえている連中相手に、何を言っても無駄である。
自分が本当のことを言っても、マスコミは都合良く報道するだけである。
政倫審のあとは証人喚問にエスカレートするのは目に見えている。

岡田は、「申し出がなければ、議決を行って出席を求める方針も伝えた」とあるが、なぜ執拗に小沢からの申し出を求めるのか。
いまさら小沢一郎の感情に配慮しても始まらない。

多分、小沢招致の議決に自信が持てないのだろう。
去年から、「審査会の委員を差し替えてでも」という話が執行部周辺から流れていた。
しかし、そんなことはできないのだ。

政治倫理審査会規定
第八条 委員に選任された者は、正当の理由がなければ、その任を辞することができない。

2 委員がその任を辞そうとするときは、理由を付し、会長を経由して、議長の許可を得なければならない。


政党の都合で恣意的に差し替えすることなど許されていないのだ。
少なくとも辞任する委員の同意が必要になる。

しかし盲点もある。

第七条 委員は、会期の始めに議院において選任し、議員の任期中その任にあるものとする。

つまり次回通常国会が開かれれば新たに委員が選定されることになるのだろう。
ここで執行部の言うことに従う議員に交替させられる。

審査会の定員は衆議院で25人である。
そのうち民主党議員は現在17人。
しかしその内には、
川内 博史
辻 惠
三宅 雪子
中野渡 詔子 (小沢一郎政治塾)
江端 貴子(小沢新年会出席)
その他小沢よりと見られる横路グループの議員などもいる。

野党は小沢の証人喚問を要求している。
政倫審招致には冷淡である。
岡田は政倫審での招致決定に自信が持てない。
それどころか、政倫審の開催すらおぼつかないのでないか?

第二条 前条の審査の申立てをするには、審査会の委員の三分の一以上からすることを要する。

更に難問が待っている。

2 前項の申立てをする場合においては、申立書に議員が行為規範等の規定に著しく違反していることを明らかにした文書を添えて、これを審査会の会長に提出しなければならない。

「議員が行為規範等の規定に著しく違反していることを明らかにした文書」!

こんな文書をだれが書けるのか?
そんなこと書けるのか?

精々が、行為規範の
「第一条 議員は、職務に関して廉潔を保持し、いやしくも公正を疑わせるような行為をしてはならない」
しか適用できる条文がない。

こじつければなんとかなるかも知れないが、検察が不起訴とした事件である。
「著しく違反していることを明らかにする」ことなど不可能であろう。

「議決を行って」というのもよく分からない。
どこでどんな議決をするというのか。
幹事長の岡田の発言であるから、民主党内での決定ということだろう。
党内での決定なら、それは勝手である。

中身は?
「小沢氏は政倫審出席を自ら申し出よ」
これはいくら何でもおかしかろう。

「政倫審に小沢一郎議員の審査を(党として審査会委員を通して)申し立てる」

いずれにしてもバカバカしい議決になるであろう。

通常国会の開会日はまだ決まっていない。
岡田としては、それまでむなしい脅しを続けるしかなすすべがないようだ。

それとも検察審査会の下請け弁護士どもが起訴を決行するまでの辛抱だと思っているか?






昨年までの記事は下記にてご覧下さい。
http://blog.goo.ne.jp/yamame1235

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コメント

字が大きくて読みやすいし、内容も理詰めでいいです。読む者に安心感を与えるものです。モット読むようにいたします。

  • 2011/01/12(水) 02:27:06 |
  • URL |
  • sizimi #-
  • [ 編集 ]

sizimi様

励みになるコメントをいただきありがとうございます。
今後ともよろしくお願いいたします。

  • 2011/01/16(日) 19:18:38 |
  • URL |
  • 亭主 #-
  • [ 編集 ]

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