【稗史(はいし)倭人伝】

稗史とは通俗的かつ非正統的な歴史書等をいいます。 現在進行形の歴史を低い視点から見つめます。

小沢・橋下・渡辺のパーシャル連合は可能か?

橋下徹の鼻息が荒い。
無理もない。

橋下・大阪市長:与野党巧みに利用 「全方位外交」で都構想急 (毎日JP 2011年12月21日)ぐ

記事によるとこの日、橋下徹の面接を受けたのは、

輿石東幹事長、
平野博文国対委員長、
仙谷由人政調会長代行、
小沢一郎元代表

公明党の山口代表、
国民新党の亀井代表、
みんなの党の渡辺代表

自民党の谷垣総裁・石原幹事長ほか

”バスに乗り遅れるな”現象か。

断っておくが、わたしは橋下徹が嫌いである。
”大阪維新の会”というネーミングも嫌いである。

「明治維新」を手放しで礼賛する気にはなれないからである。
「明治維新」という現象には様々な落とし穴が潜んでいた。
その多くを私たちは現在まで引きずっている。
「あり得たであろう歴史」を思うことは、意味のない事かもしれない。
しかし、「維新」を冷静に見つめる視線は必要であろう。
というより、今、改めて「明治維新」を検証することによって、現在の歪みの根源も見えてくるとわたしは考えている。
内閣制度が始まり、憲法が作られ、選挙が行われ、帝国議会がひらかれたのは明治20年代である。
しかし、それからでも130年が過ぎている。
130年の時を経た議会政治が今の体たらくである。

戦前の内閣総理大臣は、維新の元勲・元老、軍人、官僚だけである。
元老を除いて、官僚・軍人経験のない内閣総理大臣は犬養毅だけといっていい。
平民宰相・原敬も15年前後の外務官僚の経験がある。
その原敬内閣の大蔵大臣をつとめたのが高橋是清である。
原敬の死後、内閣総理大臣をつとめたが、彼も又官の経験は長い。
もっとも彼らの時代、官と政との境目は曖昧なものがあった。
しかし浜口雄幸などは大蔵次官まで務めたれっきとした官僚である。

政党政治、政党内閣といっても、内閣総理大臣は天皇の指名によるものであり、議院内閣制とはほど遠いものであった。

いわゆる元老が姿を消してからは、もっぱら官僚と軍人がこの国の中枢を占めていた。
そして戦後、軍人が力を失っても官僚は健在である。
敗戦で、国民が働く場もなく苦しんでいたとき、何事もなく職場復帰、というより、もともと失業もしなかったのは公務員であった。
公職追放にあった高級官僚も政治家もすぐに復活した。
軍人も、警察予備隊、保安隊、自衛隊と名前はかわっても大量復帰している。
軍部と一緒になって国民を戦争へと煽った報道もそのまま残っている。
テレビという武器を手に入れた彼らはむしろ力を強めているといった方がいい。
御用学者がはびこっているのも相変わらずである。
何もかわっていないのだ。
吉田茂も、岸信介も、池田勇人も、佐藤栄作も、福田赳夫も、大平正芳も、中曽根康弘も、宮沢喜一も官僚上がりである。
彼らの後官僚出身の総理大臣は現れていない。
代わりに現れたのが二世議員の群れである。
橋本龍太郎
小渕恵三
森喜朗
小泉純一郎
安部晋三
福田康夫
麻生太郎

明治以来の藩閥・軍閥・官閥政治から官閥・閨閥政治に変わったに過ぎない。
政権交代でようやく二世議員総理という流れは切れたが、官支配政治はますます強化されている。

民主党にこんな官僚をおさえる力はない。
公務員を削る力はない。
天下りをやめさせることはできない。

それをやる意志と力を持っているのが小沢一郎である。
橋下徹もそのことに関してだけは力をふるえそうだ。
みんなの党もやる気は見える。

しかしここでも言っておく。
わたしは”みんなの党”も嫌いだ。

それでも、”みんなの党”の”アジェンダの党”というキャッチコピーはいい。
”問題”ごとに賛否を考えるということなのだろう。
ならば、小沢・橋下・渡辺が「公務員削減・天下り禁止」という問題に限定した連携は可能であろう。

民主党も駄目。
自民党も駄目。
公明党も駄目。
社民も共産も駄目。

目の前に突きつけられている”アジェンダ”は多い。
原発。
TPP。
消費税。
公務員改革。
基地問題
災害復興
……。

すべてに一致結束した大政党は望みにくい。
それならばとりあえず部分連合でいい。

怖いもの知らずの橋下徹は使える。
みんなの党の公務員改革も大分浸透している。
小沢一郎の「国民の生活が一番」、「政治主導」、「公務員改革」が本物であることは間違いない。

総選挙の前に、三者が徹底した公務員改革・天下り禁止のプログラムを発表して民主党や自民党と戦う。
ほかの問題についてはそれぞれの自主性を残したままでいい。

河野太郎なんかも面白い存在である。

河野太郎公式ブログ ごまめの歯ぎしりより
官僚の退職金、総額83,124,800円、返金へ。
民主党 そこまでやるか 天下り
日本ASEANセンター
天下りロンダリング

ただしこの男、党内でいくらいじめられても自民党を飛び出す気はないようだ。

原発。
TPP。
消費税。
公務員改革。
基地問題
災害復興

すべて官僚対国民というところに還元される問題である。
今、この国の最重要課題は、政治を官僚から国民の手に取り戻すことである。
小異はそのままに、一点だけでの連携をまず実現できないか?



民主主義の確立のために!
人気ブログランキングへ
↑ ご面倒でもクリックをお願いします





下記もご覧下さい。
http://blog.goo.ne.jp/yamame1235


にほんブログ村 政治ブログ 政治・社会問題へ
にほんブログ村

古書 那珂書房
>





コメント

明治維新は、単に日本が外国の植民地になっただけのことでしょう。生糸をせっせと生産して、英国から馬鹿高くて大して価値のない軍艦や武器を買う。日露戦争だって、イギリスに国債かってもらって、戦争に勝つ秘策を教えてもらったからこそ、バルチック艦隊を木端微塵に撃滅することができたのです。
百害あって役に立たない戦艦大和を建造は、今の官僚たちがやっている原発推進や様々な金だけかかって意味のない政策と似通う部分があります。未だに我が国は明治維新ならぬ明治売国改革の延長上を歩みつづけてますね。

  • 2011/12/22(木) 14:07:38 |
  • URL |
  • らむちゃのパパ #GCA3nAmE
  • [ 編集 ]

>小異はそのままに、一点だけでの連携をまず実現できないか?

 「小異を捨てて大同につく」。まあ、言うは易く、行うは難しい物の代表例でしょうね。己の瑣末な利益や感情を捨てて、より大きな高い目標に忍耐強く立ち向かう・・・。相当な人格者の集まりじゃないとできないですよ。で、橋下徹。到底、人格者にはみえません^^;)。今の官僚体制を打破すると言って単に官僚を叩くだけでは、衆愚に対するただのスタンド・プレー。連中は単に頭を低くして嵐が過ぎ去るのをじっと待つだけです。問題は、省益や個人益しか考えない今の官僚を、如何に国益に向けた仕事に向かわせるか?といったことじゃないですかね。天下り禁止ひとつにしても、現状の組織構造では年齢が進むと外に出ざるを得ない人達がいるわけで、彼等が組織から追い出された後の、天下りに変わる生活保障をきちんとしてやらないと、死ぬ気で抵抗するに決まってますよ。何せ、生活が掛かっているんですから。自分の将来を不安視しながら、個人益とはまったく関係のない目標に向かうなんて、余程の人格者か馬鹿でないとできません。

  • 2011/12/22(木) 14:38:06 |
  • URL |
  • bella_donna #-
  • [ 編集 ]

コメントの投稿


管理者にだけ表示を許可する

トラックバック

トラックバック URL
http://yamame30.blog103.fc2.com/tb.php/215-9a361f71
この記事にトラックバックする(FC2ブログユーザー)

FC2Ad