【稗史(はいし)倭人伝】

稗史とは通俗的かつ非正統的な歴史書等をいいます。 現在進行形の歴史を低い視点から見つめます。

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斑目春樹の原子力安全委員長就任は条件付きだった

原子力安全委員会委員長というのは国会同意人事である。
それなりの重さがある職責である。

現在の委員長・斑目春樹は、昨年(2010年)3月25・26日に衆参両院での同意をとりつけ就任にこぎ着けた。
人事案を提出したのは当然鳩山内閣である。

鳩山内閣がこの人事の重要性をどの程度認識していたかは分からない。
わたしもまったく関心を持っていなかったのでそんな人事が国会を通っていたことなど全く知らないでいた。

反対はあったらしい。
この辺の動きをまとめているサイトがあったので一部引用させていただく。

恒久平和のために
・社民党 原子力安全委員人事など同意


jiji 2010.3.17
政府が国会に提示した原子力安全委員会委員の国会同意人事案をめぐって、社民党党首の福島瑞穂消費者・少子化担当相が前代未聞の矛盾した対応を取る可能性が出てきた。
 政府は12日に、同委員へ原子力発電推進派の班目(まだらめ)春樹東大大学院教授を起用する人事案を国会へ提示した。脱原発を掲げる社民党は反発し、18日の党の会議で不同意を決める見通しだ。
 だが、平野博文官房長官は17日の記者会見で、班目氏の人事案を取り下げない意向を示した。政府は、国会で採決にかけるため、班目氏の人事案を19日に閣議決定する方針で、それには閣僚である福島氏が賛成して署名することが欠かせない。

NHK 2010.3.25
こうしたなかで、社民党は25日午前の常任幹事会で、重野幹事長が、班目氏に、公平・公正に職務を行ってもらうことや、今後、同意人事案の決定にあたって、与党内で意思疎通を図る仕組み作りを検討することを平野官房長官が確約したことを報告し、人事案に賛成する方針を決めました。


『班目氏に、公平・公正に職務を行ってもらう』約束?
いくら社民党がウブだからといって、そんな約束を本気で信じたわけではないだろう。
多分連立離脱の決心のつかない社民党にとってはその辺が精一杯の妥協点だったのだろう。

斑目春樹に聞いてみたいものだ。
ほんとにそんなこと約束したのか?

表向きは、公平・公正に職務を果たす約束をしたことになっている斑目春樹である。

さてその公平・公正な斑目が海水注入の中断の真犯人とされた。

発端は5月21日の読売記事である。
ここから混乱と嘘が始まる。
だれもが嘘をついている。

“菅災”責任転嫁に班目「侮辱だ!」海水注入中断の真相は? (ZAKZAK 2011.05.23)
読売新聞は21日朝刊の1面トップで「首相意向で海水注入中断」「震災翌日、55分間」「事態悪化の可能性高い」という衝撃的記事を掲載した。事実なら、菅首相が事故対応を妨害し、メルトダウンや原子炉損傷などを引き起こした可能性が浮上する。即、進退問題に直結しかねない。

 このため、政府と東京電力で作る統合対策室(事務局長・細野豪志首相補佐官)は報道当日、事実をまとめたという資料を発表。≪中断前の注入は東電による試験注入≫≪班目氏が、海水注入による再臨界の危険性を指摘し、菅首相が検討を指示した≫などとしたが、これが火に油を注いだ。

責任転嫁された班目氏は「原子力の専門家として、そうしたこと(=海水注入による再臨界の危険性)を言うわけがない」「原子力の『げ』の字も知らない素人だと侮辱された!」などと猛反発。菅首相との差し違えも辞さない強硬姿勢に、官邸はひるんだ。


斑目はずいぶんとご立腹のようである。
しかしここまで怒っていた男もすぐに腰砕けになる。

>民主党の歴代代表や幹部に仕え、「新風見鶏」と評される細野氏の巧妙な知恵なのか、対策室側は22日夕、班目氏が発言したとされる「危険性」という言葉を「可能性」に訂正。あいまいなまま手打ちを図ったが、これで一件落着とはなりそうにない。

『危険性』から『可能性』に修正しても、震源地は斑目に変わりはない。
国会での質問に対して、斑目は『可能性はゼロではないと言った』と言明した。

これでは『侮辱された』と言って怒るほうがおかしい。
『可能性はゼロではない』→『危険性がある』
さほどの違いはない。
『再臨界』に言及したことに変わりはない。
この程度の言い換えをされたからといって、普通はこれほどは怒らない。

真実は、菅直人が海水注入の中止を命令した。
それを読売がすっぱ抜いた。
慌てて官邸と細野は『再臨界の危険性がある』という斑目発言をでっち上げた。
国家破滅の引き金を引いた犯人にされた斑目は、びっくり仰天して厳重抗議したのである。
そして官邸・細野と斑目との間で、『再臨界の可能性はゼロではない』という発言に修正することで手打ちをしたのであろう。

しかし国会の場でいけしゃあしゃあと、『可能性はゼロではないと申し上げたことは確かです』と嘘をついた斑目の姿は醜悪極まりない。

これが公平・公正を約束したはずの人間の姿か!

それにしても菅政権の言論統制・言論弾圧・言論操作は度が過ぎている。
情報隠し・情報操作も常軌を逸している。

このまま菅政権を存続させるならば、この国は民主主義国家の看板を下ろさなければならない。
看板だけでほとんど中身は消え去っているが……。

そしてこの看板の裏側には小さな字で『官僚主権国家』と書いてある。
(最初に斑目春樹を見つけてきたのは、内閣府か経産省の役人であろう。鳩山政権はそれに従っただけである。役人とけんかするより、社民党を騙す方がずっと易しい)



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コメント

鳩山氏は原子力推進派であったから、斑目人事は、氏の思うところでもあった筈でしょう。
計画停電や更迭人事をみていると、ソ連を思わせる統制国家になった感があります。自己反省なく執行部や政府に対する意見を圧殺している岡田幹事長をみていると、まだ自民党時代の方が風通しが良かったように思われます。
福島第一原発の事故については、菅氏が爆発前に視察に行ったために作業が止まったことが、それが事故の直接の影響を与えたかどうかは別として、まさにKYな行為と言わざるをえないでしょう。私たちは、こんな民主党に投票したのではないから、次に選挙があれば、民主党は木端微塵に負けて姿がなくなるだろうと思いますが、ではどの党が躍進するか、国民の期待する党なり政策集団をはやく旗揚げしてもらいたいものです。

  • 2011/05/26(木) 15:41:12 |
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  • らむちゃのパパ #GCA3nAmE
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