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【稗史(はいし)倭人伝】

稗史とは通俗的かつ非正統的な歴史書等をいいます。 現在進行形の歴史を低い視点から見つめます。

8年間「やってる詐欺」を続け、最後は計画倒産で政治生命温存、、、「議員はやめない」

ドナルドと叫ぶたびに巨額の請求書が届き、ウラジミールと呼ぶたびに北方領土が遠のいていく。
拉致は一歩も進まず、コロナ対策はグチャグチャ。
もり・かけ・さくらに検察人事。河井夫婦も重石になって支持率もジリジリ下がる。
ついに政権放り投げ。

「辞意会見」より
拉致問題をこの手で解決できなかったことは痛恨の極みであります。ロシアとの平和条約、また、憲法改正、志半ばで職を去ることは断腸の思いであります。しかし、いずれも自民党として国民の皆様にお約束をした政策であり、新たな強力な体制の下、更なる政策推進力を得て、実現に向けて進んでいくものと確信しております。もとより、次の総理が任命されるまでの間、最後までしっかりとその責任を果たしてまいります。そして、治療によって何とか体調を万全とし、新体制を一議員として支えてまいりたいと考えております。

「断腸の思い」だの「痛恨の極み」などど決まり文句を並べるが、言うだけである。

ところで、安倍晋三は最後にさりげなく重大な宣言をしている。
「治療によって何とか体調を万全とし、新体制を一議員として支えてまいりたいと考えております。」
総理は辞めるが議員は続ける、というのだ。

この男はその下準備をしていた。
二度目の政権投げ出しということになると、さすがの安倍晋三も政治生命は断たれる。
それを避けるために大慌てで下拵えを始めた。

まず、八月四日発売の写真週刊誌「FLASH」に、「7月6日、総理吐血」の情報を流させた。
吐血からほぼ一か月後である。
これに対して、政権中枢からは強い否定のコメントは聞こえてこなかった。
そんな中、安倍のジム通いのニュースがあった。
以前から安倍のジム通いには持病の治療を受けるためであるという噂があった。

首相動静(8月10日)
 午前10時現在、東京・富ケ谷の私邸。朝の来客なし。
 午前中は来客なく、私邸で過ごす。
 午後1時59分、私邸発。
 午後2時11分、東京・六本木のホテル「グランドハイアット東京」着。
 同ホテル内の「Nagomiスパアンドフィットネス」で運動。
 午後5時38分、同ホテル発。
 午後5時57分、私邸着。
 午後10時現在、私邸。来客なし。

多分ここで安倍は覚悟を決めたのだろう。
いよいよ仕上げの段階に入っていった。
八月十七日、八月二十四日の、安倍の二度の病院通いが大々的に報じられた。
その間、甘利の「(首相は)休むことが罪だというような意識まで持っている。強制的に数日でいいので休ませなきゃだめだ」という漫画のような安倍賛辞や、麻生副総理の「あなたも147日間休まず働いてみたことありますか?」発言が流され続けた。
巷には「安倍さん気の毒」などという同情の声が溢れているとテレビが報道する。

どうやらこれで安倍の政治生命は維持できた。

安倍でなければ誰でもいい、と思っていたがいざその時が来るとそうもいかない。
後継に上がっている名前が余りにもお粗末だ。

野党合流がかすかな希望だが、狭量・枝野では盛り上がるにかける。
いっそ若手に道を譲るという度量を見せればいいのだが。
若手によるネクスト・キャビネットなどもいいのじゃないか。