私の住んでいる茨城県もその中に入っている。
人口ほぼ300万人。全国11位の県である。
それが未だに感染者0を保っている。
県北の或る市内に地域の中核病院が二つある。
年寄り達は、そこにはすでに隔離病室があり、何人もの人が治療を受けていると、噂している。
単なる噂には違いないのだが……。
茨城県での検査数は県の発表によると、1/26~2/1の週は10件、次の週は6件、次の2/9~2/15の週が11件となっている。
その後1日ずつの数字になっている。
2/16~2/25までは、5、10、3、6、7、11、7、4、0、2件。
その後2月26日14件、27日18件と少し増えている。しかし、その後の数字が見つからない。
──PCR検査件数 (クルーズ船の陰性確認を除く)) 茨城県発表より──
どこかにあるのかも知れないが、もし、そうであったとしてももっと分かりやすくしておかなければならない。
なにしろ人命にかかわることである。
危険を知らせることで、国民は用心し拡大阻止にも協力するようになる。
広島県で最初の感染者が見つかったのは3月6日だった。
それまでの経緯は驚くべきものだったが、反面、妙に納得させるところがあった。
広島の男性、再検査「陰性」 新型コロナ、ウイルス減少か 中国新聞デジタル 2020/3/9
広島市は9日、広島県内で初めて新型コロナウイルスの感染者と確認された安佐南区の30代の自営業男性について、入院後の再検査では陰性の結果が出たと明らかにした。市はウイルス量が減少するなどして陽性から陰性に転じたとみて、県内初の感染者の位置付けは変わらないとしている。
市によると、男性が入院した舟入市民病院(中区)で7日午前に検体を採取。市衛生研究所(西区)のPCR検査で同日夕に陰性となった。南区の医療機関による6日の陽性確認と結果が異なる理由を、舟入市民病院は「症状が落ち着き熱も下がったため、ウイルスの量が検出の限界値を下回った」とみているという。
市は、広島大病院感染症科の大毛宏喜教授にも見解を求めた。ウイルス量の減少のほかに「PCR検査は感度があまり高くないとされる。実際は陽性でも陰性と出る『偽陰性』の可能性もある」と説明を受けたという。
関係者によると、南区の医療機関は5~6日、同じ検体を用いて3回検査し、うち2回で陽性だった。市の阪谷幸春・保健医療担当局長は「当時、陽性だったとの認識に変わりはない」と強調した。
松井一実市長は感染者確認を受けて2回目の記者会見に臨んだ7日夜、男性が陰性だったと報告を受けていた。会見で陰性に触れなかった点について、阪谷局長は「男性の陽性は動かない。重要なのは男性の濃厚接触者の検査結果と考えたためだ」と理解を求めた。
男性は9日現在、症状は安定して熱はないという。退院の時期は未定としている。(新山創、衣川圭)
なんと、検査を受けるjまでに8回受診していた。
たいていの人は二、三回で諦めてしまうだろう。
これでは広島県の感染者が0だったのも当然だろう。
以前、加藤厚労相が国会で追及されて、検査人数を渋々答えたことがあった。
クルーズ船以外では連日100件前後であった。
現在は厚労省は検査件数を発表しているようだが、都道府県別の検査件数は絶対に発表しない。
検査をやらないように指示しているからであろう、と勘ぐられてもしかたがない。
或いは検査数の余りの少なさに、恥ずかしくて公表することもできないのか?
検査をやらなければ感染者はいつまでも0のままである。
感染者1名という県も十数県ある。
これも殆ど検査をやらないでいるのだろう。
検査をしないことで国民は感染の危険を過小に受け止める。
感染者が0とか1とかの発表を真に受ける人も多いだろう。
自分の県は安全だと思って無防備に暮らす国民もいるだろうに……。
都道府県別の検査数、感染者数、死亡者数は一元的に責任ある部署が発表しなければならない。
今は都道府県などがバラバラに感染者を発表し、どこが纏めているのか分からないような数字をマスコミが発表している。
最大の問題は検査数の少なさであると思う。
検査数が諸外国に比べても極端に少ないのは明らかである。
そうやって感染者数を極力少なく見せる。
死者がでても死因は単なる肺炎、心臓病、呼吸器不全等々で済ませられてしまう。
水際作戦の失敗。クルーズ船のぶざまな処理。
習近平の国賓来日中止。
東京オリンピックの運命?。
全ては自己保身のためである。
下らない権力の維持、政権の延命のために、国民を見殺しにする政府は国民の敵である。
