グレシャムの法則というらしい。
これは洋の東西を問わず通用するようだ。
日本では平安前期に貨幣の鋳造は終わっている。
以後は中国からの輸入銅銭が使われていた。
これは江戸時代前期に寛永通宝の鋳造が行われるまで続いていた。
その間、輸入された銭貨は60種に及んでいる。
私鋳銭まで流通していた。
当然、長い流通の間には、欠け、割れ、摩耗、ひび等、大小様々な破損が生じる。
それでも一銭は一銭として通用した。
自然、使う方は悪い銭から使い、良質な銭はしまい込まれることになる。
為政者側は何度も撰銭令(えりぜにれい)を出して、銭を選別することを禁止した。
使用割合や交換比率をいじったりもした。
しかし効果は上がらなかったようだ。
結局、徳川幕府は、新規に良質な貨幣を鋳造することによって、この問題を解決するほかなかった。
それが寛永通宝である。
愚かな有権者も賢い有権者も一票は一票。
同じ一票なら易しい方から取ればいい。
一票の格差とは、数の上での格差であり、質は考慮されない。
国政選挙も自民党の総裁選挙も同様である。
いつの間にか、安倍晋三の回りにはワルくてアホな議員ばかりが集まっている。
というより、安倍が集めたといったほうがいいだろう。
ワルやアホを集める方が簡単だからだ。
とにかく一票は一票なのだ。
安倍晋三は悪貨を集めるのに日々余念がない。
首相、地方議員と次々面会 総裁選 前回苦戦受け15都道府県超え 東京新聞 2018年8月2日 朝刊
九月の自民党総裁選に向け、安倍晋三首相(総裁)が、地方議員と首相公邸などで面会を重ねている。首相が連日のように地方議員と会うのは異例。西日本豪雨対策で東京を離れにくいが、二〇一二年の総裁選で石破茂元幹事長に水をあけられた党員、党友による地方票を固めたいとの事情がある。 (村上一樹)
首相は七月上旬、群馬、静岡、和歌山の県議団と首相官邸や公邸で面会した。二十四、二十五、二十六日は三日連続で、少なくとも東京、神奈川、岐阜、大分など八都県の都議や県議らと官邸などで面会した。豪雨の支援要請をする県もあったが、二十四、二十五両日に同席した下村博文元文科相は記者団に「首相の連続三選を応援する会合だ」と総裁選対策であると認めた。八月一日には浜松市議らと会った。面会は既に十五都道府県を超える。
関係者によると首相は七月二十五日夜には、公邸で地元・山口県の県議約三十人とも面会したが、官邸側が面会自体を否定している。五日夜、首相も出席して衆院議員宿舎で開かれた同党議員の飲み会「赤坂自民亭」への批判が念頭にあるとみられる。
嘘の上に成り立っている安倍政権であるから、官邸挙げて嘘をつくことなど何でもない。
集められるほうも同類である。
首相は会ってない、言ってない…伏せる・否定する官邸 朝日新聞デジタル 2018年8月2日
安倍晋三首相と面会した事実が伏せられたり、首相官邸が否定したりする事態が相次いでいる。面会中に首相が語ったとされる発言が、後で否定されることもある。「あったことをないことに」する姿勢は、政治不信を招きかねない。
口つぐむ県議ら
7月25日夕、首相公邸。首相の地元・山口から訪れた県議ら約30人が首相の秘書らに案内されて、公邸内のソファで談笑していた。官邸での公務を終えた首相も午後6時42分、公邸に入った。
代表して取材に応じた自民党山口県連の友田有・幹事長は記者団に「首相は不在。公邸を見学させてもらった。会っていない」と断言。何度確認しても面会を認めず、朝日新聞は26日付朝刊で、首相動静への掲載を見送った。
他の県議たちも「私の口からは言えない」と口をつぐんだ。官邸側も「(山口県議とは)会っていない」と説明した。
上から下まで、全部腐ってしまった。
もはや、悪貨をすっかり駆逐して良貨と入れ替えなければならない段階まできているのだが……。
現状は、探しても良貨そのものが消滅してしまっている。
新しい貨幣の出現が待たれるのだが、それも……。
