「なぜテレ朝は女性記者の告発記事を握りつぶしたのか」
コメンテーターが訳知り顔でのたまう。
素直で善良な芸人やタレント達が真顔でうなづく。
テレビを見ている我々もうなづく。
誰も、殆どのマスコミが官邸に首根っこを掴まれて身動きできなくなっていることには言及しない。
マスコミ各社のトップが全員、官邸から毒饅頭を食らわされていることを言わない。
これまで誰一人高級官僚のセクハラにあって声を上げた女性記者はいなかったことを言わない。
そして、財務省の報復の恐ろしさを言う者はいない。
財務省に背けば、国税局が襲いかかってくる。
マルサ・国税局査察部の恐ろしさは映画「マルサの女」でおなじみであろう。
「森友・加計よりも大事なことがあるだろう」
「野党の審議ボイコットのせいで国会が機能しなくなる」
「国政の停滞は大きな問題だ」
コメンテーターの言葉に、真顔でうなずくタレントや芸人達。
それを見て、「そうだ、そうだ」と納得する私たち。
そうではない。
大事なことだからこそ、彼らに決めさせてはいけないのだ。
彼らに政治を行う正統性はないのだ。
安倍政府は何もしないのがこの国にとっては最良の方策なのだ。
今の状態で国会を開けば益々この国はひどくなる。
安倍政府の出してくる法案はろくでもないものばかりである。
中にはまれに前向きのものもあるだろうが、それでも全体的には何もしない方が絶対にいい。
次のまっとうな政権が出来てからでいいのだ。
安倍政権に野党の主張に耳を傾ける気持ちは全くない。
質問に正直に答える積もりなど更々ない。
出してくる資料はインチキばかり。
都合が悪いと隠しまくる。
どうせ最後は数の力で押し通す。
強行採決ならお手のもの。
「責任は私にあります」とは言うが、絶対に責任は取らない。
「徹底的な糾明をします」というが、何もやらない。
「再発防止に全力を尽くします」と言うが、やはり何もやらない。
「膿を出し切る」
つい、膿はお前だ、といいたくなるが、もしかするとそうではないのかもしれない。
膿とは、反安倍分子のことではないのか?
反安倍分子をこの国から一掃する。
そう言っているのかも知れない、とまで思えてしまう。
最善の再発防止策は、不適切な行為に対しては、しっかりと罰を与えることである。
役人に防止策を作らせても、自分たちの抜け穴は用意しておく。
第一、罰は受けない、責任は取らなくていいのだから、効果があるはずはない。
この状態で野党が審議に応じても、安倍政権のアリバイ作りに荷担するだけである。
国会が異常なことになっている。
原因は安倍内閣の異常さ故である。
野党は、その異常さに国民の目を引きつけなければならない。
国会空転の原因は安倍内閣の異常さにあることを知らしめなければならない。
当分、国政選挙は見込めない。
解散などという声がちらほら出ているらしいが、出来るわけがない。
前回選挙で安倍自民党は一応勝利したが、禊ぎにはならなかった。
相変わらず、と言うより、益々批判の声は大きくなっている。
野党は毅然として安倍政権を攻撃しつづけなければならない。
国民の声を掻きたて結集させなければならない。
あと一息だ。
検察など当てにしてはならない。
彼らは世論の動向と安倍政権の勢いとを見比べているだけである。
安倍が優勢だと思えば何もやらない。
だが、世論の結集が出来れば彼らも動く。
そうすれば、一挙に片が付く。
今日、TOKIOというグループのメンバーの一人がわいせつ行為の謝罪会見をしていたらしい。
それをNHKが生中継をしたとか。
その時間、国会は安倍関連不祥事の集中審議をしていた。
こちらはNHKの中継なし。
野党欠席のまま、ただ野党の質問時間が過ぎるのを待っているだけの異様な状況だった。
NHKは、この異様な国会の有様をこそ中継するべきだった。
