これとは別に阿部内閣は臨時国会の召集を要求されたはずである。
第五十三条
内閣は、国会の臨時会の召集を決定することができる。いづれかの議院の総議員の四分の一以上の要求があれば、内閣は、その召集を決定しなければならない。
この条文には、期限についての定めがない。
それをいいことに安倍内閣はこの要求を無視している。
しかしながら、条文にははっきりと『招集を決定しなければならない』と、書いてある。
安倍晋三は臨時国会を招集しなければならないのだ。
招集の要求は内閣に対してなされるのであって、国会や与党に対して出されるものではない。
内閣つまり安倍晋三その人に対して出されるのである。
決定は安倍晋三一人にゆだねられている。
菅官房長官は、『与党と相談して対応する』というような返答をしている。
今、与党は関係ないのだ。
安倍一人の決断が求められているのだ。
安倍晋三は、何月何日から臨時国会を開くという返答をしなければならない。
無視することは許されない。
安倍晋三は今現在、明らかな憲法違反を犯しているのだ。
日本国憲法の起草者達も、さすがにここまで憲法を無視する悪辣内閣の登場は想定していなかったとみえる。
野党が臨時国会の召集を要求したのは6月22日である。
間もなく一ヶ月になる。
臨時国会召集までの合理的期間は明らかに超えてしまっている。
しかし、何日以内と書いてない以上、安倍晋三にとってはいささかの痛痒を感じさせるものではないようだ。
公然と憲法を踏みにじって恥じるところのない安倍晋三には、恐怖さえ覚える。
愚かで恥を知らない権力者が開き直ったら、国民にはなす術がないのか。
野党は安倍晋三に対して毎日でも臨時国会召集を要求しろ。
ついでながら、閉会中審査は一日だけなんてところで妥協してはならない。
嘘と出任せの答弁を検証して再質問をしなければならない。
最低でも四、五日は開かなければならない。
一日だけなんていうのは以ての外だ。
挙げ句の果てに質問時間の割り振りにまで無茶な注文を付けてくる。
今、参っているのは自民党の方なのだ。
中途半端な妥協は、利敵行為になる。
徹底的に強気で突っぱねろ!
もっとも、どんな条件をつけても、集中審議では、安倍は絶対に本当のことは言わない。
言えば内閣総辞職である。
しかし、支持率低下を気にして、野党の要求を無視することも出来ない。
安倍は追いつめられている。
結局、集中審議を受け入れて、嘘に嘘を重ねて出来る限り延命を図ることしかできないのだ。
もしかするとそのうち風向きが変わるかもしれないことを期待して。
だが、ここで安倍を辞めさせることができなかったら、民進党には全く存在価値はない。
さっさと民進党自身が解党するべきだ。
自民党議員にも一言。
あなた達が守ろうとしているのは自民党なのか安倍晋三なのか?
あなた達が従うべきは、安倍晋三なのか、自民党なのか、日本国憲法なのか?

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