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【稗史(はいし)倭人伝】

稗史とは通俗的かつ非正統的な歴史書等をいいます。 現在進行形の歴史を低い視点から見つめます。

安倍晋三 凋落の始まり

EU離脱というイギリスの選択。
解釈はなかなか難しそうだ。
離脱派の主張の根底には、移民の流入に対する反発とEUに奪われた国家主権の回復という二つの要素があるようだ。
そして移民問題にもいくつかの側面がある。
移民によって職が奪われる。
治安が悪化する。
税金が彼らの社会福祉のために使われる。
EUを抜ければ、イギリス経済は落ち込むだろう。
そうすれば、移民によって奪われた職以上に失業が増えることになる。
多分、それも承知の上での離脱選択なのかもしれない。

離脱派のリーダーだという人物が叫んでいた。
『今日が我々の独立記念日だ!』
チャンチャラおかしい。
世界中に植民地を広げ回し、武力でその独立を押さえ込んできた国が!

それはそれとして、彼らは経済ではなく、イギリスという国のアイデンティティを優先させたのかもしれない。
経済といっても、グローバルなキャピタリズムである。
それを享受しているのは、ほんの一握りだけである。
後生大事にしがみついている価値などない。

24日、国民投票で離脱がほぼ確定したことで、日経平均は1286円、7.9%下げた。
当のイギリスは3.15%の下げにとどまっている。
ニューヨークは3.39%の下げ。
ドイツ・フランスはちょっと大きくて、それぞれ6.82%、8.04%下げている。
ドイツ・フランスは当事国であるからともかくとして、日本の下げ幅の大きさが目を引く。
あの時間帯、開いているのは日本だけだったということもあったかもしれないが、それだけではないのではないか?
日本の株価は安倍・株価連動政権によって無理に作られてきた相場である。
為替介入と公的資金注入によって作られた水準なのだ。
病変は弱いところに現れる。
世界が内向き志向を強めつつある現在、円安誘導・大企業優遇の外需依存の経済政策が行き詰まるのは容易に予想がつく。

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ところで安倍晋三は、年金積立金の運用実績の公表を参院選後の「7月29日」に延期することを発表していた。
姑息な損失隠しだが、先延ばししたことで、さらに膨大な損失額を報告しなければならなくなった。
どうせ参院選の後だから構わないというのかもしれないが。

だが、たとえ選挙後だろうと、数字ははっきりとものを言う。
アベノミクスの失敗が今度こそ明らかになるだろう。
今度の騒ぎで感心したのは、キャメロン首相の潔さだ。
即座に辞意を表明した。
公約を破っても、『新しい判断』などというアホみたいな言葉で口をぬぐっている安倍晋三とは大違いである。
桝添も粘ったが、アベも粘るんだろうな。
こんな奴ばっかり!


小林節氏「公示日からは人が変わったように吠えまくるつもりだ」〜「国民怒りの声」記者会見 、参院選候補予定者2名を発表! 2016.6.17



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テーマ:安倍内閣 - ジャンル:政治・経済

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