【稗史(はいし)倭人伝】

稗史とは通俗的かつ非正統的な歴史書等をいいます。 現在進行形の歴史を低い視点から見つめます。

沖縄・遺体遺棄事件か強姦殺人事件か

同じ事件でも呼び方一つでずいぶん印象が違ってくる。
『遺体遺棄事件』のマイルドな響き。
しかしこれが『強姦殺人事件』となると、ぐんと凶悪な響きになる。
遺族の心情を思うと、『遺体遺棄事件』の方がいいのかもしれない。
だが、政府の都合でということになると、首をひねる。

事件の本質は、米軍関係者による『沖縄女性強姦殺人事件』なのである。
『遺体遺棄事件』というのは多分、警察の発表に従った呼び名なのかもしれない。
それにしてもおかしな事件名である。
女性が行方不明になったのなら、『沖縄女性行方不明事件』
そして女性の遺体が見つかったたけなら『遺体遺棄事件』
しかし、殺害されたことが明らかな遺体が発見されれば、『殺人事件』なのではないか?
たとえば、
栃木小1女児殺害事件
2005年12月1日栃木県今市市(現:日光市)の大沢小学校に通う小学1年生の女児が、下校途中に行方不明となった。家族が駐在所に捜索願を提出した。捜索が開始されたが、発見に至らなかった。
12月2日栃木県警が、公開捜査を開始。自宅から60kmも離れた茨城県常陸大宮市の山林で、遺体が発見される。遺棄現場周辺は人通りが少なく、人目につかない場所であった。死体発見以降胸を数カ所刺されていたことなどから、栃木県警は殺人と断定、県境を跨いだことから茨城県警との合同捜査本部が設置され、捜査が開始された。
栃木県警、 茨城県警による正式な呼称は栃木・茨城にまたがる女子児童殺人・死体遺棄事件
(ウィキペディアより)

新聞等の事件の呼称は、多少のバリエーションはあるが、、『栃木小1女児殺害事件』というものが多かった。
この事件は、2014年になつてから犯人が逮捕されて一応解決している。

『栃木小1女児殺害事件』に比べると、今度の『沖縄女性遺体遺棄事件』という呼称は事件の本質を大きく覆い隠すものである。
マスコミ報道のほとんどすべてが、事件の名称から”殺人”、”強姦”という言葉を消し去っている。
「遺族の心情に配慮して」というのならそれはそれなりに受け入れられる。
しかし、それが「米軍基地移転反対運動」や、「日米地位協定の改訂要求」、「反米感情」などの高まりを危惧する政府の意向に従ったものだとしたら、到底納得できるものではない。
あるいは、来日するオバマ大統領の気分を害さないように、などと気遣っているのか?

メディアは、警察や政府の意向にただ従うのではなく、ものごとの本質を正しく伝える報道をしてほしい。
それがメディアの見識、矜持というものではないか。
もっとも、今のマスコミにそんなものを望むのは「ないものねだり」か。



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