【稗史(はいし)倭人伝】

稗史とは通俗的かつ非正統的な歴史書等をいいます。 現在進行形の歴史を低い視点から見つめます。

もはや白旗をあげるしかない検察と裁判所

”鉄のトライアングル”という言葉がとんと聞かれなくなっている。
これは、政・官・財の利益共同体を指す言葉であった。
この言葉がほとんど死語になってしまったのは、トライアングルが崩壊したためではない。
余りにも当たり前すぎて、使う側も恥ずかしくなるほど言葉が陳腐化してしまったせいでもある。
が、何より、三角形ではなかったということが分かってきたせいである。

ホントは三角形でなかったのだ。
なぜこれまで気づかないでいたのか?
わたしたちは新聞、雑誌、テレビ等の、いわゆるマスコミという目を通してしか社会全体や政治を見ることができなかった。
最近になって私たちはようやく、マスコミそのものがその利益共同体の一角を占めていることに気づいたのである。

わたしたちは、マスコミそのものを外から眺める視点を持つようになったのである。
マスコミはまだその外からの視線の鋭さに気づいていない。

私たちは今、メディアの提供する情報と私たちが手に入れられる情報との乖離に愕然としている。
小沢一郎事件がその乖離を露わに示してくれている。

マスコミというフィルターを通してみる事件と、私たちが探し求めて得られる情報とはまるで別物である。

そして、今回の福島原発事故はもう一つの共同体構成要素をあぶり出した。
学者・学界である。
政府・中央官庁・地方自治体が、その隠れ蓑やアリバイ作りに利用している審議会・委員会等の数は誰にも数え切れないほど膨大な数にのぼる。
その中を学者たちが、掛け持ち、回り持ちで泳いでいる。

ただし、学者たちは主体的に動いているのではなく、自ら利用されることによって幾分かの利益のおこぼれにあずかっているだけだろう。
ほとんどすべての審議会・委員会等は、役人の運営する事務局のお膳立てで仕事をしている。
テーマの設定、人選、資料作り、事前説明、そして答申書・決議案の作成にまで、それは及んでいる。
いわば官の補完機構、アリバイ機関として働いている。
しかし、その力はばかにならないほど大きい。

これで五角形になる。
更にその上にアメリカが君臨しているらしい。

アメリカ+五角形ということになる。
こういう統治機構の姿が露わに見え始めてしまったのだ。
ようやく私たちは、小沢一郎のいう「統治機構の革命的改革」の意味するところが分かってきたのだ。

私たちは、裁判所はこの多角形の外にあると思っていた。
しかし、裁判所もまたこの多角形を形作る強力な要素だったのだ。
裁判所と検察庁という、この国の司法の心臓部の腐敗しきった現状が、日々明らかになっていく。

西松献金事件、陸山会事件で小沢一郎は確かに傷ついた。
しかし、それよりも深い傷を負ったのは検察庁であろう。
今現在も一日ごとに、傷口は広がり深くなっていっている。
裁判所にまでそれは飛び火してしまった。
裁判官個人の名前が取り沙汰され、最高裁事務総局などという一部局にまで国民の疑惑の目が向けられるようになってしまった。
有罪率99%などと、裁判所が検察の下請け機関だということも分かったしまった。
ヒラメ裁判官などという生き物がいることも分かってしまった。

検察審査会などというものを悪用したために、それを国民に逆に利用されるようにもなってしまった。
検審への長い道・本日、検察審査会に申し立てをおこなってまいりました (八木啓代のひとりごと)

大善裁判官が検察の行為を、「違法不当なもの」と言ってしまった。
市民の動きは強まるばかりである。

こんな状態で、有罪判決を出したらどうなるか?
たとえ執行猶予をつけたとしても、あるいはわずかの金額の罰金刑にしても小沢一郎は控訴する。
裁判は続く。
裁判所と検察庁の正体はますます剥き出しにされる。
ますます傷は深くなる。
取るべき道は、起訴棄却か無罪判決しかない。

破れかぶれで、有罪判決を出すか?
「肉を切らせて骨を切る」作戦!
ここまできたら、それも無理である。

小沢一郎は3年間苦労しながらも、まだ力を保っている。
たとえ有罪判決が出されても、今より悪くはならない。
それに対して司法の負った傷は余りにも深すぎる。
これ以上の攻勢は自殺行為である。

引き返すことが最良の戦術である。
そして、反省し、生まれ変わることである。
このまま死を待つよりはずっとましである。

わたしたちは、官とは行政権力のことだと思っていた。
司法・裁判所を官の範疇に入れて考えてはこなかった。
しかし、その精神構造は明らかに官のそれである。
してみると、”官”の、五角形における巨大さはずば抜けたものになる。
”政”は、ほんの使いっ走りに過ぎなかったのだ。

今、日本にとって最も大事なことは何か?

消費税ではない。
TPPではない。
原発でもない。
小沢一郎をして、この国の統治機構と戦わせることである。
正義と民主主義を取り戻すことである。



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