【稗史(はいし)倭人伝】

稗史とは通俗的かつ非正統的な歴史書等をいいます。 現在進行形の歴史を低い視点から見つめます。

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菅直人より気持ち悪い野田佳彦

騙される政治家の代表は何と言っても鳩山由紀夫であろう。
個人として騙されるのは勝手だが、政治家として騙されるのは国民に対する裏切りにつながる。
騙された鳩山は、騙すつもりはなくても、人を騙す側になる。
その鳩山に騙され続けてきたのが小沢一郎である。
そしてわれわれ国民も常に騙される側にいる。

菅は総理辞任を匂わせて鳩山を騙した。
そして菅は一旦不信任の危機を乗り切ると以後はがんとして”辞任時期”明言を裂け続けた。

唯一、菅が言い続けたのは、”一定のメド”がついたらということであった。
不信任案の否決は、6月2日の事であった。
3ヶ月粘ったがついに8月30日に退陣。

それからわずか2ヶ月半しか経っていないのに、はるか昔のことのようにも思える。

これ以上菅首相の詐欺を許すな (産経ニュース 2011.6.5)
……
 採決前に震災対応で「一定のめど」がついた後に退陣する意向を表明した菅直人首相が、不信任案が否決されたとたん、夜の記者会見では少なくとも来年1月まで長期続投する考えを示したのですから、これは明らかな「詐欺」です。
 密室の政治家同士の約束なら、だましたり、だまされたりということは日常茶飯事ですが、菅首相の退陣意向の表明はテレビ中継され、国民の目の前で行われました。われわれマスコミだけでなく、国民のみなさんのほとんども「菅首相は近く辞めるんだ」と思ったことでしょう。それを夜になって、長期続投の意向を表明するのは、明らかに国民を欺く行為です。
 ただ、われわれの取材によれば、菅首相は初めからそのつもりでした。一見、退陣の意向と思わせる演説をして不信任案を否決したら、退陣の時期を明示していないことをたてにとって、政権を続けていけばよいと考えたようです。そうなら極めて悪質、陰湿な行為といえます。


明日にも辞めそうなことを言ってからからほぼ3ヶ月。
その間、菅の発言・答弁はただひたすら”言質を与えない”ことを旨としていただけのものである。
「決定的な一言」さえ言わなければいいというのが菅の戦術であった。

一昨日の参院予算委員会での野田の答弁を聞いていて菅に通ずる気持ち悪さを覚えた。
山本一太議員が10回以上、「協議の結果しだいでは交渉に参加しないという可能性もあるのか」と質したが、野田はついに「参加せず」という言葉を避け続けたのである。

「国益にかなうよう」
「何が何でもという訳ではない」
「いろいろな選択肢」

思いつく限りの言い換えをしていたが、それでも「参加しない」という言葉だけは吐かなかったのである。
この薄気味悪さは菅以上である。

山本議員は野田の答弁に対して、「二枚舌」と非難した。
しかし、野田は二枚舌ではない。
始めから、曖昧な発言しかしないことにしているのである。
「二枚舌」ではなく、「灰色の舌」なのである。
白でもなく黒でもない。
始めから灰色の言葉でしゃべっているのである。
「解釈は色々あるでしょう」と野田自身は言うが、はじめからそれを意図した物言いをしているのである。

言い逃れができることを計算しながら発言している野田。
国民を騙すことだけを考えている野田。
ここには言論に対する真摯な姿勢は皆無である。
言葉が心から切り離されて単なる道具に成り下がっている。

言い逃れに窮すると野田は、今度はエフタープとかいうものを持ち出してきた。
”TPPはエフタープへの一里塚”だと。

エフタープなどまだ議論にもあがっていない。
昨日の予算委員会で、あたかもエフタープが国家の規定方針・自明の正義であるかのような口ぶりで質問者の片山虎之助を煙に巻いていた。
「エフタープをいかんと言われたらどうしようもない」と人をバカにした態度で逆襲にでる野田。
そんなことで怯む片山もだらしない。
エフタープとは、Free Trade Area of Asia Pacific (アジア太平洋自由貿易圏)ということらしい。

戦後、自由貿易という大義名分を振りかざして世界に君臨しようとしてきたのがアメリカである。
もはやわれわれは”自由貿易”という呪縛から抜け出る時期にきているのではないか?

自由貿易とは強者の論理である。
弱者にとっては迷惑極まりない。

日本にとって自由貿易は必ずしも不利なことばかりではないだろう。
農業以外の分野ではある程度の利益を得るかもしれない。
総体として、数字の上で、あるいは金額ベースでは多少の利益が見込めるかもしれない。
しかし、それが国内体制・法規にまで手を突っ込んでくるとなると話は違う。
いま議論されているTPPは、貿易とか関税とかの範疇をはるかに超えている。

野田政権は、間違いなくアメリカの利益を国民の利益よりも優先させている。
TPPの内容について分かっていることも隠している。
「交渉に参加しなければ中身は分からない」と言うが真っ赤なウソである。
中身の分からない危険なところに自分から飛び込んでいくバカはいない。
分かっていて飛び込むのは狂人である。

今、野田内閣を潰さなければ泣きを見るのはわたしたちである。

しかしそれにしても、菅の後に野田とは……。

野田内閣打倒!
民主党政権打倒!
民主党即時解党!

ついでに自民党解党!
そして混沌の中から”国民の生活第一党”を誕生させたい……ものだ……が……。



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