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【稗史(はいし)倭人伝】

稗史とは通俗的かつ非正統的な歴史書等をいいます。 現在進行形の歴史を低い視点から見つめます。

”輿石幹事長”に産経が発狂してしまった

”輿石幹事長”に産経新聞が発狂してしまった。
「元々狂っている」という向きも多かろうが、今回は尋常な騒ぎ方ではない。

まず産経の社説に当たる【主張】の狂い方。

【主張】野田新首相 輿石幹事長に唖然とする 2011.8.31
 衆参両院で第95代首相に指名された野田佳彦氏が唱えた「怨念を超えた政治」とは、政治資金規正法違反罪で強制起訴された小沢一郎元民主党代表の復権に手を貸すことだったのか。
 野田新首相は30日、輿石東参院議員会長と2度にわたり会談して幹事長就任を要請し、最初の骨格人事が内定した。党運営を小沢氏に近い実力者に委ねることに、唖然(あぜん)とせざるを得ない。


とにかく輿石参院議員会長が小沢に近いということが我慢ならないらしい。
「小沢一郎元民主党代表の復権に手を貸すこと」
「党運営を小沢氏に近い実力者に委ねること」
こういうことがよほど悔しいのであろう。
輿石氏の力量、政治姿勢等への判断は、すべて小沢との距離に還元される。
産経にとって、国会議員とは、小沢との距離で測るものらしい。

>小沢氏の資金管理団体「陸山会」の規正法違反事件では、元秘書ら3人が逮捕・起訴され、虚偽記載額は20億円を超えた。小沢氏自身も強制起訴されるに至り、処分が決まった。見直し論は、党として一定のけじめをつけたことを反故(ほご)にする動きである。

20億円?
最近目にしたことのある数字である。
わたしも取り上げたことがある、と思って最近の投稿を見直してみた。

小沢一郎党員資格停止解除ほぼ確定…産経のバカ社説はマスコミの焦りの現れ

ここで取り上げた産経の社説が全く同じ論調であった。

【主張】民主党代表選 耳疑う小沢氏処分の解除 (産経ニュース 2011.8.20 )
 月内にも行われる民主党代表選をめぐり、政治資金規正法違反罪で強制起訴された小沢一郎元代表に対する党員資格停止処分の解除を求める意見が出ている。政権政党として耳を疑う。
小沢氏は、自身の資金管理団体「陸山会」をめぐる事件で元秘書ら3人が逮捕・起訴され、虚偽記載は20億円を超えた。小沢氏自身も衆院政治倫理審査会に出席する意向を示しながら応じないなど、国会や国民に対する説明責任を果たしてこなかった。


「耳を疑う」が「唖然とする」に換わっているだけである。
もちろん海江田や輿石の後ろに小沢一郎がいることが気に入らないのである。
多分、執筆者は同一人物なのであろう。

次は産経の看板記者・阿比留瑠比氏の署名記事。
野田新首相、指名早々男を下げた! 輿石氏の幹事長起用は信を失う 2011.8.31
 野田佳彦新首相も「一つ穴のムジナ」なのか。鳩山由紀夫前首相、菅直人首相-と2代続いた虚言癖、場当たり主義、言ったことをすぐに忘れる健忘症にはうんざりだったが、新首相は衆参両院の首相指名を受けて早々に男を下げた。
 もちろん民主党ナンバー2の幹事長に「日教組のドン」である輿石東参院議員会長の起用を決めたことによってである。小沢一郎元代表に近い輿石氏を重用することで党内融和を図る意図は読み取れるが、保守政治家を自任していたのは一体誰だったか。のっけから年来の主張を放棄するようでは前任者2人と変わらない。


判断基準は、やはり小沢一郎との距離だけである。
輿石を起用した野田にも怒りが向けられる。
ついでに日教組批判も抜け目なく滑り込ませている。

山教組問題引きずる輿石新幹事長 政治とカネ「心配」 2011.8.31

この際だからと、日教組批判にも力が入っているようだ。
その他、クズのような記事が並ぶ。

輿石氏、幹事長起用の理由は 就任初日に抱えた火種 2011.8.31

みんな・江田幹事長、輿石幹事長就任に「世も末だ」 2011.8.31

ところでとりあえずは新総理が誕生することになったのである。
産経には、新政権とマスコミの100日のハネムーンなど意識の外のようだ。
何もアメリカのまねをしろと言うわけではないが……。

しかし、知性も論理の欠片も感じられない、小沢憎しに凝り固まっている産経の姿は醜悪である。
ただ、わたしは産経に対して憤りを覚えているわけではない。
今更、である。
「耳を疑い」、「唖然とする」段階も超えている。

ただ、こんな新聞をお金を出して読んでいる人がいることに驚いているのである。

もっとも、産経に限ったことではないか。




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