【稗史(はいし)倭人伝】

稗史とは通俗的かつ非正統的な歴史書等をいいます。 現在進行形の歴史を低い視点から見つめます。

検察審査会強制起訴制度は廃止すべきである

素人が告発し、素人の判断で小沢一郎が起訴された。
検察審査会の素人審査員の決定で、証拠があろうとなかろうと人が起訴される。
そしてその人は、起訴されたということだけで大変な人権被害を被る。
起訴した側の素人衆は、名前も顔も出さずに、日当と交通費を受け取る。
もちろん一切責任を負うことはない。

一体、こんなことが許されるのだろうか?

無実であろうとなかろうと、一人の人間が突然、被告という立場に突き落とされる。
その人権の回復には長い年月がかかる。
たとえ無罪が確定したとしても、そのときには多くの場合、被告とされた人間は回復不能の被害を被っている。

小沢一郎事件捏造にかかわった検事の多くは、当時の部署を離れて事件から離れてしまっている。
しかし、少なくとも彼らは名前だけは分かっている。
事件捜査の過程で違法な行為があれば、それを追求することもできないわけではない。
しかし、検察審査会の審査員は永久に責任追及の手から逃れている。
一人の人間の人権を傷つけているのにもかかわらずである。

船長の公判「困難極める」 検察官役弁護士が見通し (産経ニュース 2011.7.29 )
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 沖縄県・尖閣諸島沖の中国漁船衝突事件で、那覇検察審査会が中国人の●(=擔のつくり)其雄船長(42)を強制起訴すべきだと議決したのを受け、那覇地裁が検察官役として指定した弁護士2人のうち1人が29日、那覇市内で記者会見し「強制起訴まで1、2カ月はかかる。さらに、公判は困難を極める」と見通しを述べた。

この事件の経緯については多くの方はすでにご承知であろう。
中国人船長を逮捕したとき、政府は、『法と証拠に則って厳正に対処する』と口を揃えていた。
しかしまもなく、政府は船長を釈放し、それを那覇地検の判断としてしまった。
もちろん、官や仙谷、前原のやり方は余りにお粗末すぎた。

しかし、わたしはいまその措置の当否を言おうというのではない。
政府や検察の判断を素人が覆すことの是非を問いたいのである。
ましてこの場合は、外交問題でもある。
場合によっては、非常に危険な結果を招く場合もあり得る。

船長は釈放されて既に帰国しており、起訴状が2カ月以内に船長に送達されなければ公訴棄却となる。船長への聴取や中国当局への協力要請について、弁護士は「理屈上はできるが、今は検討するとしか言えない」と述べるにとどめた。

弁護士は早くも腰が引けている。
しかし、小沢事件の検察官役の弁護士たちは張り切っている。
沖縄の弁護士二人は、意欲があろうと無かろうと粛々と手続きを進めよ。
少なくとも期限切れで控訴棄却なんて結果にならないように!
もっとも田舎弁護士の手に負えるような事件ではあるまいが……。

小沢一郎事件以来、すっかり有名になってしまった検察審査会であるが、どうやら検察にとって都合のいい存在とばかりは言えなくなってしまった感がある。

いずれにしろ素人に、匿名性の陰に隠れての起訴の権限などを持たせてはいけない。
こんな制度はさっさと廃止すべきである。

検察審査会は、検察の取り調べが適切に行われといるかどうかを監視し、被疑者や被告人の人権を守ることをその職務とすべきである。



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