それでもまだ菅の味方をするメディアはがんばっている。
内閣支持率、初の20%割れ18% 不支持7割弱 「予算年度内不成立なら解散」45% (産経ニュース 2011.2.28 )
内閣支持率がいまだに18%もある!
10ポイントぐらい下駄を履かせているのではないか?
もしかすると自民党・公明党支持者のなかの知恵のある奴が、菅直人支持と言っているのかもしれない。
もう少し菅直人を晒しておいた方が、次の総選挙が有利になると考えたとしても不思議ではない。
どうせそう長いことではない。
それでも産経はなんとか菅直人のために涙ぐましい小細工を続けている。
『政治資金規正法違反事件で強制起訴された民主党の小沢一郎元代表に対し、同党が「党員資格停止」処分を下したことについては、76・6%が肯定的に受け止めた。』
それなのに支持率は18%かい。
菅も頭を捻っているだろう。
小沢処分を支持する人が76.6%で、内閣支持率が18%?
産経の小細工は続く。
『小沢氏への処分に反発し、小沢氏に近い衆院議員16人が会派離脱を表明したことについては64・8%、同じく松木謙公衆院議員の農水政務官辞任には56・3%が「評価できない」と否定的な見解を示しており、小沢氏側への有権者の厳しい視線が鮮明となった。』
16人の決起に対しての完全な誘導質問である。
『小沢氏への処分に反発し、小沢氏に近い衆院議員16人』?
16人が会派離脱を決めたのは、マニフェストをないがしろにする菅直人に対する抗議であったはずだ。
何もわざわざ『小沢氏への処分に反発し、小沢氏に近い』と回答者に刷り込みをする必要はない。
質問された人が、何のことか分からなければ、「分からない」と答える。
それこそが世論ではないか。
『同じく松木謙公衆院議員の農水政務官辞任には』という質問も同様である。
松木謙公って誰?
そういう人の方が多かったのではないか?
無理矢理作り上げた世論である。
ついでに鳩山までやり玉に上げる。
『米軍普天間飛行場の県外移設断念の理由として挙げた在沖縄米海兵隊の抑止力を「方便だった」とした鳩山由紀夫前首相に関しては、議員辞職を求める意見が59・9%に上った』
小沢憎けりゃ鳩まで憎い!
”行きがけの駄賃”というか、”ものはついで”というか……。
それにしてもいきなり『議員辞職』を持ち出すとは!
でもちょっと待ってほしい。
わたしはこれまで鳩山由紀夫をほとんど評価してこなかった。
唯一評価していたのは、「無能でも姿勢は前向き」という点であった。
しかしこの「方便」発言には考えさせられた。
もしかしてこれは失言ではなく、意図して言ったことなのではないか?
鳩山は言った。
「抑止力」は「方便」だった。
この言葉の意味は何か?
鳩山は「抑止力」を信じてはいなかったということである。
さらにこの発言は別のことも伝えている。
普天間の辺野古移設には、正当な理由が見つからなかったということである。
正当な理由もないのに、鳩山は辺野古移設を飲まされたのである。
それでは鳩山がぶつかり、鳩山を退陣にまで追いつめたものは何だったのか?
アメリカの意志であり、菅副総理・岡田外務大臣・北沢防衛大臣の抵抗であった。
そして外務省の役人であり防衛省の役人であり、マスコミであった。
そして彼らの唱えた呪文こそ、「抑止力」であった。
これは、鳩山由紀夫の恐るべき逆説だったのではないか。
彼は辺野古移設を進めるすべての勢力に向かっていったのではないか。
「抑止力」は「方便」である。
産経は苦労に苦労を重ねて、ようやくいい材料を見つけて締めくくった。
『ニュージーランド南島のクライストチャーチ付近で発生した地震への日本政府の初動対応については72・1%が「評価する」と回答した。』
昨年までの記事は下記にてご覧下さい。
http://blog.goo.ne.jp/yamame1235
民主主義の確立のために!

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