そして、ついに落ちるところまで落ちてしまった。
「小沢切りで消費税法案に賛成も」石原幹事長 (YOMIURI ONLINE 2012年4月1日)
石原氏は1日の講演で、「首相が『小沢元代表を切る。(衆院)解散を大体いつやるから協力してください』と言い、輿石幹事長が『党内をまとめる』と約束すれば、自民党が消費税法案に賛成して成立する芽が出てくるのではないか」と述べ、法案に賛成する三つの条件を示した。
国家の将来のために有益だと思えば賛成すればいい。
有害だと思えば反対する。
”行きがけの駄賃”というところか。
どうせ消費税増税には賛成なんだから、ついでに小沢の首でも貰っておこう。
それにしても、三つの条件の情けないこと。
”景気”も、”経済”も、”復興”も、”国民”も何にもなし。
『小沢の首を差し出せ』
『協力してください、とお願いしろ』
『党内をまとめろ』
そしたら『芽』がでてくるかもしれない?
政治家が、政治を取り上げられてしまっているから、彼らにできることはこんな事ぐらいしかないのだ。
TPP、原発、消費税、社会保障等々、彼らにとっては本当はどうでもいいことなのだ。
どうせ決めるのは官僚なのだ。
官僚の振り付け通りに踊っていれば無事に過ごせる。
官僚に逆らうと、小沢一郎みたいになっちゃう。
消費増税法案:自民・谷垣氏、「小沢切り」覚悟求める (毎日jp 2012年3月26日)
自民党の谷垣禎一総裁は25日、野田佳彦首相が消費増税法案の今国会成立に「政治生命を懸ける」と24日に明言したのを受け、法案に反対する民主党の小沢一郎元代表とたもとを分かつ覚悟があるかどうかを見極める考えを示した。谷垣氏は岐阜市の講演で「首相の選択肢は二つだ。党内融和を重視し、小沢さんにひれ伏すのか。大きな意味で野党との協力を求め、(衆院を)解散して党内を整理するのか」と述べた。
TPP、原発、消費税等で民主党を攻められない。
進めているのは官僚なんだから。
攻めるのは、微細な手続き論くらいしかない。
自民党は、「くっつきたければ、小沢一郎を切れ」という。
民主党は、「小沢一郎を切るためにくっつきたい」という。
小沢一郎が敵だ、という点では実は与野党は一致しているのだ。
野田、仙谷、岡田、前原、菅らにしても、切りたいのは山々だが、相手がしぶとくて今が精一杯なのだ。
野田だってできることなら、小沢の首を差し出したいのだ。
それにしてもこの国の官僚は凄い。
私たちは、政権交代でこの国の仕組みがガラッと変わると思っていた。
しかし、官僚たちは知っていたのだ。
小沢一郎さえいなければ、自民党だろうが民主党だろうが同じ事だ、ということを。
反・官僚の核としての小沢一郎を殺すことこそ、官僚たちの目的だった。
あとは黙っていても愚かな政治家どもが踊ってくれる。
時々、締め付けてやるだけで十分だ。
まれにトチ狂った奴も出てくるだろうが、ひねり潰すのは簡単だ。
「それにしても、政治家ってこれほどバカだとは思わなかった」と官僚たちは高笑いしている。
だが中には、「裁判の行方がちょっと……」とか、「なんかこのごろうるさい愚民が増えてきたような……」と首をひねっている奴もいるだろう。
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